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正社員の訪問介護ってどんな仕事?メリット・パートとの違いは?

2023-01-20

訪問介護員が利用者の自宅等で介護をするサービスは「訪問介護」と呼ばれています。

訪問介護員の正社員は給与が安定しボーナスも出ます。一方、正社員は責任が重く、勤務日・勤務時間は事業所の規則に従うので固定化される傾向がある点に留意する必要があります。

今回はこういった訪問介護に携わる正社員とパートの違い、正社員の強み、正社員となるための方法等について解説します。

訪問介護の仕事内容

訪問介護の正社員の働き方について知る前に、訪問介護の仕事内容について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

訪問介護ってどんな仕事なの?具体的な業務内容や1日のスケジュールを紹介!

訪問介護員の正社員とパートの違い

訪問介護に携わる正社員は給与が安定する反面、勤務時間は固定化され、仕事に対する責任も重くなります。

勤務時間

正社員の場合、各事業所の就業規則に従い勤務日・勤務時間は固定されています。

フルタイムで働き、概ね1週間のうち40時間程度勤務すると決められています。

そのため、正社員が自分の好きな曜日や時間を自由に選んで働くのは、非常に難しいです。

一方、パートの場合は基本的に時間給で働くので、契約の際に希望の勤務時間・曜日を選べる場合がほとんどです。

給与

基本的に正社員は月給制、パートは時給制をとります。気になる平均賃金ですが、介護労働安定センターの報告によれば訪問介護員の平均月給額は224,277円、平均時給額は1,298円となっています。

正社員の場合、勤務時間によって大きく給与が変化するわけではないので安心です。

責任の重さ

慎重かつ細やかな気配りで利用者の訪問介護サービスを担うのは、正社員もパートも同じです。

しかし、正社員の場合は幅広く事業運営に携わるため、責任はパートよりも重くなります。

利用者への訪問介護だけではなく、次のような業務を任される機会が多くなるはずです。

介護サービスに関するトラブル対応:利用者からのクレーム処理、訪問介護員の事故対応
事業所のシステム管理:シフトの管理(人員調整・補充)、書類整理等
教育・研修:新人介護員の教育、社内研修会の実施等

そのため、正社員自身も資格取得や研修会への参加等、日ごろから自己研鑽に努める必要があります。

正社員より、パートや派遣社員など非常勤の働き方の方が合う方もいます。

こちらの記事を参考にしてみてください。

訪問介護の派遣社員の働き方は?給与やメリットについても解説!

訪問介護員の正社員として働くメリット

給与が安定している

正社員の給与は月給制です。

介護労働安定センターの報告によれば訪問介護員の平均月給額は224,277円、賞与の平均額は458,561円、平均年収(勤続年数2年以上)は3,252,180円となっています。

更に経験年数を積み、上位職に就けば年収の増額が期待できます。

訪問介護員が給料を上げる方法について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

訪問介護の給料相場はどのくらい?正社員か非常勤で給与はどう違う?

福利厚生が整っている

病気やケガをした時の入院治療のサポートや生活保障、老後の年金収入等、多彩な福利厚生が整っています。

主に次のような福利厚生が期待できます。

健康保険:訪問介護員が業務外で病気やケガをした場合、入院治療のサポートの他、傷病手当金等の生活保障も受け取れる

労災・雇用保険:訪問介護員が業務外で病気・ケガをした場合の補償、失業した場合のサポートが受けられる

厚生年金:将来、老低基礎年金に加え老齢厚生年金が受け取れる

正社員ならば就業不能や失業のリスク、老後の生活の不安も軽減できるはずです。

キャリアアップを目指せる

正社員ならば同じ職場にとどまり、着実にキャリアを積んでいけます。

ただし、職場に慣れるだけではなく、次のような技術・経験の修得が必要です。

他人への配慮:利用者はもちろん他の介護職員へ適切な言葉遣いができる、職場や訪問先でも整理整頓ができる

事業所での対応:事業所の理念・規律を理解する、訪問介護計画書や指示書・マニュアルをよく確認する、訪問業務中に起きたトラブル等の事実を上司・管理者へ報告・連絡・相談する

訪問看護における対応:利用者を観察し体調の変化等に気付ける、アセスメントシート等をチェックし訪問時の対応に活かす

自己研鑽:資格取得や研修に参加し介護技術・生活サポートの技術を修得する

介護現場で経験を積む他、資格取得にも励めばキャリアアップが期待できます。

訪問介護員の正社員になるためには

正社員となるには、訪問介護員の人間性や仕事への情熱はもちろん、資格取得や実務経験を積む必要もあります。

資格を取得する

資格取得や研修は正社員となるための必須条件と言えます。

基本的に一定の研修や経験を経て資格試験が受けられます。

ただし、養成施設・福祉系高校で履修を終えれば資格試験の受験が可能です。

介護職員初任者研修

正社員になるための最初の登竜門ともいえる研修です。

もちろん講義・演習の他に修了試験も含まれています。

約130時間にわたり介護の基本やコミュニケーション技術・生活支援技術等を学びます。

専門学校・資格の学校で研修を受けられ、費用は無料〜10万円程度と大きな差があります。

事業所が費用の一部を負担してくれるケースもあるでしょう。

実務者研修

訪問介護員として実務を3年以上経験していても、「実務者研修」を修了しなければ基本的に資格試験は受けられません。

実務者研修では介護に関する専門的知識や、医療的ケアの技術等を学びます。

研修内容は20科目で450時間(介護職員初任者研修を修了した場合、130時間分を免除)です。

費用は4万円〜20万円程度と大きな差があります。

介護福祉士

実務を3年以上経験し、実務者研修を修了すれば受けられる国家資格が「介護福祉士」です。

正社員を目指す人はもちろん介護のスペシャリスト、事業所のリーダー的存在としてキャリアを積みたい人は取得するべき資格と言えます。

資格試験は筆記試験・実技試験で構成され、受験手数料は18,380円(令和4年度)です。

実務経験を積む

介護の現場に出て利用者の介護へ従事しながら学んで行く経験は大切です。

厚生労働省では介護人材の資質向上を図るため、介護福祉士資格試験を受ける前に実務経験2年以上、実務者研修の修了を条件としています。

ただし、次のような方法でも受験資格の取得は可能です。

介護福祉士養成施設:履修期間2年以上
福祉系高校:履修期間3年以上

いずれの場合も最終的には試験を受け、介護福祉士に合格する必要があります。

訪問介護に必要な資格について詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

訪問介護に必要な資格3選!メリット・費用・取得方法をご紹介

正社員を募集している事業所に応募する

自分がパートで働いている事業所で常時正社員を募集しているとは限りません。

そのため、各介護事業所のホームページや転職サイト等で、正社員を募集しているところはないか確認してみましょう。

応募条件に自分が該当するのかチェックし、問題がなければ応募して面接等の準備を進めます。

なお、転職サイトでは登録後、求人応募前に募集事業所から「オファー」が届くサービスを行っているので、なるべく早く正社員になりたい人は有利です。

訪問介護員の正社員に関するQ&A

Q. 訪問介護員の正社員になるために必要な資格はありますか?

介護に関する唯一の国家資格である介護福祉士を目指しましょう。

訪問介護は利用者の自宅でサービスを提供するので、介護の正しい知識・技術を身に付けなければいけません。そのため、無資格で仕事に就くのは不可能です。

介護福祉士の合格率は70%以上となっており、比較的合格しやすい資格と言えます。

しかし、受験するためには一定の実務経験や履修期間が必要で、資格試験の合格よりも介護を学んできた過程が重視されます。

Q. 訪問介護員の正社員の給与は他の介護サービスと比べてどうなのでしょうか?

こちらでは介護に関連する方々の給与を比較してみましょう。

下表をご覧ください(介護労働安定センターの調査報告を参考に作成)。

介護に関する職業平均月給平均年収(勤続年数2年以上)
訪問介護員224,277円3,252,180円
介護職員221,555円3,443,708円
生活相談員256,892円3,838,054円
看護職員277,343円4,234,230円
介護支援専門員263,379円3,883,968円

訪問介護員の平均年収は他の介護に関する職業と比較しやや低いものの、更なるスキルアップで年収の向上が期待できます。

Q. 訪問介護の正社員は夜勤をしないといけないんですか?

訪問介護には夜勤も存在し、正社員の場合なら夜勤手当が付きます。

夜勤の仕事は「夜間対応型訪問介護」に基づいて実施されます。訪問介護員の夜勤業務は主に次の2つです。

定期巡回:22時~翌朝6時まで、利用者の自宅を訪問し排泄の介助・安否確認

随時対応:利用者の体調悪化やケガ等で通報を受け、利用者宅へ向かい対応する

特に随時対応の場合は、利用者の状態に応じ医師への連絡・救急車の手配をする等、迅速かつ冷静な判断が求められます。

まとめ

訪問介護の正社員になるためには、介護職員初任者研修、実務者研修、介護福祉士のいずれかの資格の取得を目指しましょう。

また、正社員になった後も研修や勉強会に参加し、専門知識・技術の向上に努めることが大切です。

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