介護報酬改定とは、3年に1度、物価の変動や社会情勢などを鑑みて行われる介護給付の改定です。
今回の記事では、介護報酬改定とはなにか、2021年、2022年、2024年の介護報酬改定などについてまとめました。
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介護報酬改定とは、3年に1度、物価の変動や社会情勢などを鑑みて行われる介護給付の改定です。
介護報酬改定では、介護職員の給与を改善して介護人材を確保したり、少ない人手でも経営を効率よくできるようなictや介護ロボットの活用など、少子高齢化の中でも持続可能な介護ができるような改定が行われてきました。
介護報酬改定を理解することで、介護業界が今後どうなっていくのか知ることが出来ます。
介護業界で働く人にとって、特に事業者の方にとって、介護報酬改定を理解することは重要です。
2021年の介護報酬改定では、下記の5つの大きな目的が定められ、それぞれを達成するために具体的な改定が行われました。
1.感染症や災害への対応力強化
2.地域包括ケアシステムの推進
3.自立支援・重度化防止の取組の推進
4.介護人材の確保・介護現場の革新
5.制度の安定性・持続可能性の確保
2021年の介護報酬改定については、こちらの記事で詳しく解説しています。
令和3年・2021年度介護報酬改定の情報まとめ!注目ポイントは?
介護報酬改定は3年に1度行われると上述しましたが、2021年に引き続いて、2022年にも介護報酬改定が行われました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大による大きな社会情勢の変化に対応するためです。
2022年の介護報酬改定によって、収入を3%程度(月額平均9,000円相当)引き上げることを目標とした介護職員等ベースアップ等支援加算が新設されました。
2022年の介護報酬改定についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
【令和4年度】2022年の介護報酬改定について徹底解説!改訂内容とは?
次回の介護報酬改定は、2024年に行われます。
2024年には、診療報酬改定(医療分野)、障害福祉サービス等報酬改定(障害福祉分野)も介護報酬改定と同時に行われるため、大きな転換点となることが予想されています。
2024年の介護報酬に関して、まだ正式に決定しているものは有りませんが、財務省ではすでに議論がおこなれています。
参考:財務省
この後に、障害福祉分野、介護分野それぞれの部会で議論を詰めていくこととなりますが、財務省の示す意向は大きな影響を与えるため、財務省の議論していることを読み解き、2024年の改定に備えることが重要と言えます。
2024年の介護報酬改定に関わる重要な財務省の議論については、こちらの記事で詳しく解説しています。
令和6年度(2024年度)介護報酬改定のスケジュール
直近の介護報酬改定だけではなく、これまでの介護報酬改定について理解することで、より大きな視点から介護業界の流れを捉えることが出来ます。
2015年/2018年/2019年の改定内容について表でまとめたので参考にしてください。
改定年 | 主な改定内容 |
2015年 | ①中重度の要介護者と認知症高齢者への対応強化 ②介護人材の確保 ③サービス評価適正化と効率的なサービス提供体制の構築 |
2018年 | ①地域包括ケアシステムの推進 ②自立支援・重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現 ③多様な人材の確保と生産性の向上 ④介護サービスの適正化・重点化を通じた制度の安定性・持続可能性の確保 |
2019年 | ①新しい経済政策パッケージに基づく介護職員の処遇改善 ②消費税率引上げにあわせた介護報酬等に係る消費税の取扱い ③区分⽀給限度基準額の引き上げ ④低所得者の食費・居住費の負担軽減 |
それぞれの改定内容については、下記の記事で詳しく解説しています。
2015年の介護報酬改定について徹底解説!Q&Aも紹介!!
厚生労働省が行った2018年の介護報酬改定を徹底解説!
2019年の介護報酬改定の改定内容を徹底解説!
今回の記事では、介護報酬改定について解説しました。
介護報酬改定について理解を深め、事業者の方は事業所経営に、介護士やその他介護施設等で働く職員の方は今後のキャリアプランに活かしていただければ幸いです。