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【口腔機能向上加算】口腔ケアとは?ケアプラン記入例や注意点についてご紹介!

2025-04-04

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

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高齢者の健康維持において、口腔ケアは非常に重要な役割を果たします。口腔内の衛生状態が悪いと、さまざまな健康問題が引き起こされる可能性が高くなります。特に、口腔ケアを怠ることにより、嚥下機能(飲み込みの力)や咀嚼機能(噛む力)が低下し、食事の際に痛みや不快感を感じることが増えます。

このような状態が続くと、食事が十分に摂れなくなり、栄養不足や体力の低下を招く恐れがあります。また、誤嚥性肺炎という病気が発症することもあります。高齢者にとっては誤嚥性肺炎が命に関わる深刻な病気となり得るため、特に注意が必要です。

これらの問題は単に身体的な健康に留まらず、生活の質(QOL)の低下にもつながります。

食事が困難になることで、日常生活が制限され、社会的な交流の機会も減少してしまいます。健康的な生活を維持するためには、口腔ケアの重要性を再認識し、毎日のケアを怠らずおこなうことが必要になります。

口腔ケアを正しく実施することで、嚥下や咀嚼機能の低下を防ぎ、健康的な食生活を支えることができます。この記事では口腔ケアについて詳しく解説をしています。

口腔ケアの具体的な効果・目的は?

高齢者の健康維持において、「口腔ケア」は非常に重要な役割を果たします。口腔ケアを怠ると、嚥下機能や咀嚼機能が低下し、これが原因で誤嚥性肺炎や栄養不足が起こることがあります。

さらに、これらの問題は生活の質の低下にも繋がりかねません。健康な生活を支えるために、口腔ケアの重要性を再確認し、適切におこなうことが必要になります。

器質的口腔ケア

器質的口腔ケアとは、口の中を清潔に保つためのケアになります。うがいや歯磨きは義歯や舌の清掃をおこない、歯垢や食べかすをしっかり取り除きます。口の中には歯だけでなく、歯茎や舌、頬の内側にも汚れがたまり、そこには多くの細菌が繁殖しています。

この細菌は歯周病や誤嚥性肺炎の原因となることがあるため、普段から口の中を清潔に保つことがとても大切になります。

機能的口腔ケア

機能的口腔ケアとは、口腔機能の維持や回復を目的としたケアになります。口腔機能とは、食べる、話す、表情を作るなど、口の働きのことを指します。口周りの筋肉や舌を使うことで、口腔機能の低下を防ぎます。

ケア方法としては、口の中や口周りのマッサージ、飲み込む力を鍛えるトレーニングやリハビリなどがあります。

体の筋肉と同じように、口の筋肉も使わなければ衰えてしまうので、器質的口腔ケアと合わせて継続的におこなうことが大切になります。

口腔ケアのケアプラン記入例

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)長期目標短期目標サービス内容
義歯が合っておらず、食事中に痛みが生じることがあり、快適に食事を楽しむことができません。この痛みが原因で、食事が進まないことや、食事の質が低下することが課題となっています。

痛みを感じることなく、美味しく食事を楽しめる状態を目指します。

これにより、食事の時間をより楽しいものにし、栄養バランスも改善します。

痛みがなくなることで、食事がしっかりと摂れるようになります。

自分に合った義歯を使用し、痛みを感じることなく食事を摂れるようになることを目指します。

義歯が快適にフィットし、食事中の不快感がなくなること。

  • 歯科を受診し、口腔内の観察を行い、義歯の調整を実施します。必要に応じて新しい義歯を作成したり、現在の義歯のフィット感を改善したりします。
  • 定期的な義歯の評価をおこない、適切な調整を続けることで、義歯の使用感を最適化します。また、義歯が長期間にわたって快適に使えるよう、定期的にチェックをおこないます。

ケアプランの現行で確認したいポイント

ケアプランは一度作成しただけでは十分ではなく、常に見直しが必要になります。ケアマネジャーは、毎月1回以上利用者宅を訪問し、面談を行ってサービスの状況を確認します。

各サービス事業者と連絡を取り合い、提供されているサービスがケアプランの目標通りに実施されているか、内容が適切かどうかをチェックします。この活動を「モニタリング」と呼び、モニタリングの結果から新たな課題が見つかれば、ケアプランを見直し、新しいプランを作成します。

モニタリングでは以下の点を確認します。

  • 療養上の不安が改善されるサービスが含まれているか
  • 困っていることを解決するための具体的なサービスが盛り込まれているか
  • 利用者の自己負担額が適切か
  • 介護サービス以外の福祉サービスなどの情報が必要に応じて含まれているか

ケアプランを見直す具体的なケースには、例えば以下のような状況があります

  • リハビリテーションサービスを続けて、歩けるようになった
  • 認知症の症状が出始めた
  • 介護していた家族に何らかの事情が発生し、介護が足りなくなった


また、サービスを実施した結果、ケアプランに過不足があることが分かり、サービス内容や回数、時間などの変更が必要となることもあります。

利用者の状態が変化し、要介護認定の区分変更が行われ、介護度が変わった場合は、それに合わせてケアプランを作り直します。ただし、一時的な理由でサービスの回数が増減したり、サービスの時間や曜日が変更された場合は、「軽微な変更」と見なされ、ケアプランの大きな変更は必要ありません。

口腔ケアのケアプランの注意点

ケアプランは利用者のために作成されるものであり、ケアマネジャーにすべてを任せきりにしないことが大切になります。面談の際は、ケアマネジャーの質問に対してできるだけ具体的に答えるよう心がけることが大切です。

例えば、「調理はできるけれど、長時間台所に立つのはつらい」「歩けるけれど、買い物帰りに荷物を持つのは難しい」「一日中一人で過ごすことが多いので、どこかに通いたい」など、自分の状態や気持ちを率直に伝えることが非常に重要です。これによって、ケアマネジャーはより適切なサポートを提供することができます。

口腔ケアのケアプラン作成はツールとテンプレートを活用しよう

口腔ケアのケアプラン作成において、ツールやテンプレートを活用することは、効果的で効率的なケア提供につながります。口腔ケアは、高齢者の健康維持において重要な役割を果たすため、計画的かつ個別的な対応が求められます。

そこで、ケアプラン作成の際にツールやテンプレートを使うことで、ケアの内容を整理しやすく、漏れなく対応することが可能となります。口腔ケアに関するテンプレートには、利用者の口腔内の状態や必要なケア内容を記載できる項目があらかじめ準備されています。テンプレートを使用することで、ケアプランが統一され、どの職員が担当しても同じ基準でケアが提供されるため、サービスの質が向上します。また、口腔ケアのツールを活用することで、利用者の口腔状態のチェックや進捗状況を可視化しやすくなります。

口腔ケアの実施記録や評価ツールを活用することで、定期的に口腔内の状態を把握し、適切な対応をおこなうことができます。このデータを元に、ケアプランを見直す際の参考にもなり、より効果的なケアを提供するための助けとなります。このように、ツールやテンプレートをうまく活用することで、口腔ケアのケアプラン作成がスムーズになり、利用者一人ひとりに合った適切な支援を提供することができます。

まとめ

高齢者の健康維持において、口腔ケアは非常に重要になります。口腔内の衛生状態が悪いと、嚥下機能や咀嚼機能の低下を招き、誤嚥性肺炎や栄養不足、さらには生活の質の低下に繋がります。

口腔ケアには、器質的ケア(歯の掃除や舌の清掃)と機能的ケア(口腔機能の維持・回復を目的とした筋肉トレーニングやリハビリ)があり、どちらも重要になります。口腔ケアのケアプラン作成時には、利用者の状態を把握した上で、長期目標や短期目標、具体的なサービス内容を設定することが求められます。ケアプランは定期的に見直し、モニタリングを通じて課題が発生した場合には適切な修正をおこなうことが大切になります。

また、口腔ケアのケアプラン作成においては、ツールやテンプレートを活用することで、ケア内容を整理しやすく、効率的に質の高いケアを提供することができます。こうした工夫を取り入れ、利用者一人ひとりに最適な支援をおこなうことが、健康維持につながります。

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