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【はーと+ぷらす・根岸社長インタビュー】

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

詳細プロフィール

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近い距離間のコミュニケーションで、その人に合ったサービスを“ぷらす”する

Q.起業のきっかけを教えてください

 18歳くらいの頃から、起業自体は考えていたんです。何か自分でやりたいな、と。ただ、介護をはじめたきっかけは偶然知り合いから勧誘されたことでした。断り切れなかったんですよね。(笑)でもやってみたら楽しくて、それからは9年くらい、高齢者の施設で働いていました。

 施設の職員として働いていた間は、リスペクトをしっかり持ちながら、自分のおじいちゃんおばあちゃんのようにフランクに接するようにしていました。なるべく楽しく、そして入居者様の本音だったり希望を引き出せるようにしていたんですが、みんな「早く死にたい」なんて言うんですよね。希望やポジティブな想いを感じにくい環境でした。そんななか、新潟で半身不随の訪問介護事業所の社長に出会い、その人の自由さ・活発さに感銘を受けました。集団行動ではなく、自由に自分のペースで過ごせる在宅介護の過ごし方に可能性を感じ、自分でも訪問介護事業所を立ち上げようと思いました。

Q.事業所名の由来を教えてください

 【はーと】には、“愛情をもってその人に寄り添ってサービスを提供する。”という意味を込めています。そして、それを基本にしながら、“ご利用者様がそれぞれに異なる求めているものをしっかりと見極めて提供する。”ということを【ぷらす】する、という理念や行動指針のような意味です。

 ヘルパーさんには、“ご利用者様に答えがある”、と伝えています。しっかりコミュニケーションをとってもらい、ご利用者様が何を求めているのかを把握して動いてもらうことで理想的なサービスが出来るはずです。

Q.経営する上で大切にしていること

 経営をする上で、というより、仕事をする上で、という回答になってしまいますが、プロ意識をもって役を演じることを大切にしています。ヘルパーとしてサービスに入るときは、在宅介護のサービスのプロとして、そしてはーと+ぷらすのヘルパーである、という看板を背負っていることを意識してサービスに入っています。これは当社のヘルパーさんにもお願いしていることです。

 いまは私は経営者ですから、経営者としてどう考え、どう振舞うか、ここにプロ意識をもって、ヘルパーさんの働きやすい環境作りとご利用者様の満足を追求していかないと、と思っています。

Q. どんなヘルパーさんがいるのか

 20~60代まで幅広く13名のヘルパーが活躍してくれていますね。20代が3名いるのは、特徴的かもしれません。コロナ禍でいまは出来ていませんが、年に1~2回は飲み会をしたり、ご飯に連れて行ったりして積極的にコミュニケーションをとっています。タメ口を使ったり、旦那さんの愚痴を聞いたり、距離間はだいぶ近いかもしれませんね。(笑)

 人ありきの仕事なので、楽しく自然なコミュニケーションのなかで、マニュアル通りの仕事にならないようにとお願いしています。皆さん、ご利用者様の満足を追求する手段は問わない、という考え方で日々相談もくれながらご利用者様に向き合ってくれますよ。

Q.施設と在宅の違いはどんなところにありますか

 施設は集団行動なので、職員同士の連携もあり、たくさんのご利用者様と一度に接することが出来るのは楽しいところです。一方で、ゆっくり一人のご利用者様に時間を使うことが出来ないのとも言えますね。常に時間に追われている部分もあったと思います。

 訪問介護はマンツーマンでご利用者様に合ったサービスをしっかり出来ることが最大の魅力です。その人のペースを守って丁寧にやることが出来ます。ただ、どうしてもヘルパーとご利用者様の間に人間同士の相性があるのでそこだけは経営者や管理者が注意してあげるべきだと思いますね。

Q.事業所としての今後の夢やビジョンは?

 はーと+ぷらす、としては、ご利用者様にこの事業所でよかった、と思ってもらえるような介護サービスをさらに追求していきます。その先に、ヘルパーさんにも還元できる給与や待遇が準備できると思っています。

 また、会社としては、介護に限らず多角的になんでもビジネスを広げていきたいですね。介護を軸に連携ができるような事業を模索していくつもりです。