訪問介護計画書とは、利用者に提供するサービスの内容、サービスの提供手順、提供方法を記載する書類です。
この計画書には目標も明記します。
今回は訪問介護計画書の短期目標・長期目標の内容、それぞれの目標の例文を紹介します。
訪問介護計画書はケアプランに基づき、訪問介護事業所のサービス提供責任者が作成する書類です。
本計画書は利用者ごとに作成され、利用者本人・家族に計画内容を説明、同意を得たうえでサービスの提供を開始します。
本計画書では目標も設定し、解決すべき課題に対し、援助する内容を具体的に記載していきます。
設定する目標は「短期目標」「長期目標」に区分して記載しましょう。
参考:岡山県
1ヵ月〜3ヵ月程度で達成する目標を記載します。
長期目標を達成するため、どんな行動ができるようになれば良いかを具体的に明記します。
例えば利用者の長期目標を「おしゃれをして百貨店へ買い物に行く」と設定したなら、その目標の達成のため「定期的に外出し、足腰の運動機能を向上させる」と短期目標をたてます。
6ヵ月〜1年程度で達成する目標を記載します。
長期目標は利用者の健康状態や判断能力の有無、要介護度を踏まえ、無理な目標は設定しないように心がけましょう。
長期目標の設定後、どんな短期目標をたてるのかについて検討していきます。
短期目標・長期目標ともにケアプラン(介護サービス計画書)と整合した期間、内容を設定し、期間後に目標達成したかどうかも明記します。
事後評価に役立てるため抽象的な目標ではなく、具体的に観察可能な行動・生活状態を記載しましょう。
参考:厚生労働省
ここでは、介護の様々な場面における短期目標と長期目標の例をご紹介します。
長期目標をたてた後にその目標の達成のため、利用者本人がどんな行動をスムーズにできればよいのかについて記載します。
短期目標では次のような目標設定を行いましょう。
(1)外出・交流
(2)入浴
(3)排泄
(4)食事
(5)生活援助
(6)調理
(7)洗濯
(8)口腔のケア
(9)整容
(10)車いす
ケアプランを踏まえた長期目標をたてます。
ただし、目標達成が難しそうであったり、利用者本人や家族の希望があれば再度の見直しが必要です。
長期目標では次のような目標設定を行いましょう。
(1)外出・交流
(2)入浴
(3)排泄
(4)食事
(5)生活援助
(6)調理
(7)洗濯
(8)口腔のケア
(9)整容
(10)車いす
今回は訪問介護計画書における長期目標・短期目標の例を紹介しました。
利用者の要介護状態や健康状態を十分考慮し、本人に合った短期・長期目標やサービス内容を作成すれば、毎日の介護サービスが適切に行われているのか、目標は無理なく達成できるのか等の確認ができます。
本計画書の目標を参考にすれば、介護サービスを受ける利用者は、次の目標を見据えながら生活できます。