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立ち上げ以前も訪問介護事業所に勤務をしていたのですが、その会社はご利用者様に寄り添うサービスを行っている、と言っていただけることが多く、地域など関わる皆様からの評判も良かったんです。しかし少しずつ、私が考える地域に根差したサービスとは離れていってしまっているように感じたのが起業のきっかけです。
前の職場の経験は私の財産になっているし、決して間違っているとは思っていません。ただ、自分の考える最高のケアを、自分たちでやりたい、と考えて起業に至りました。
元々はサービス業に従事していました。飲食店で勤務することが多かったのですが、料理やお酒を介したやりとりには、流行り・廃りがあることへのやるせなさやむなしさ覚えたんです。
そこから究極のサービスとは何なんだろうと考え、物を介したやりとりではなく、ホスピタリティを重視する仕事が自分にできるのではないかと考え、介護業界に飛び込んだんです。それから12年ほどになりましたね。
飲食業との違いとして、“ご利用者様の人生をお預かりして支える”というイメージがあります。皆様、状態は千差万別ですが、住み慣れた自宅で過ごせることをご利用者様から感謝していただけたり、そんなご利用者様の喜びを感じることができるのがやりがいです。
人生の先輩方から学ぶこともたくさんあります。例えば自分の自我を見透かされていたり。(笑) 経営者なのでお金の面が気になることもあって、ドライな判断を迫られることもあったりするのですが、見透かされてお叱りをうけたり、諭してくださったりということもありました。それこそがかけがえのない時間だと感じています。自分を成長させてもらってお給料もらえるのですから言うことのない素敵な仕事ですよ。大変なこともありますが、その先にはご利用者様との信頼関係や笑顔に繋がっています。ご利用者様の人生を支えるエッセンシャルな仕事だと感じています。
うちの事業所がいるから生きていけると思ってくれればそれこそ本望ですし、一生をかけてやっていきたい仕事だと思っています。
一緒に立ち上げをした役員の仲間と、起業前から訪問介護についてどうすれば最高のサービスができるかを何年間も深堀りしてきました。結論、“ご利用者様の状態や環境は皆様それぞれ違うが、今できることに全力で向き合うことが訪問介護の答え”だろうということで「日々全力」に行きつきました。
そのことを初心として忘れないためにも、常々口にする事業所名としてネーミングしたのが由来です。
経営方針として、社員は「ご利用者様第一主義」、経営者は「社員第一主義」を掲げています。社員は上司や経営者の顔色を伺う必要はない、ご利用者様の状態に合わせた最高のサービスをしてほしいと日々伝えています。それに対して私は、社員のことを最優先に考えて経営していくということを大事にしています。
現在はヘルパーが14名、30代~40代のヘルパーが多いです。20代前半から70代中盤まで幅広く働いていただいてもらっています。入社してから辞めた社員が一人もいないんです。自分が会社員時代に感じていたことを、自分の会社で実践していることが要因なのかもしれません。
会社のミッションとして、「心身ともに満たされた職員が、1人でも多くの方に最高のサービスを届ける」ために日々取り組んでいきます。
現状では遠方の利用者様を新規でお話いただくことがありますがお断りすることがあります。それは理念と相反している部分があるので「採用」と「育成」を行い、必要な場所に必要な事業所を展開していくことがミッションです。2022年7月に仙台市青葉区に2店舗目を開設する予定です。ゆくゆくは日本全国に最高のサービスを届けるために出店を進めていきます!