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【訪問介護ステーションさくら・照内社長インタビュー】

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

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“働いてくれてありがとう”ヘルパーさんへの感謝を常に忘れずに

Q.起業のきっかけを教えてください

 この業界に入る前は、携帯電話の法人向け営業を仕事にしていました。経費が安くなるだとか、多少は喜んでもらえるんですが、正直そんなにやりがいを覚えてはいなかったんですよね。営業だから、数字を追うことも気になるし、もっと喜んでもらえる仕事がしたいなあと漠然と考えてはいました。

 そのころ、仲のいいお客様に訪問介護の企業が2社あったんですが、私の気持ちを知ってか知らずか、「高齢者が増えているのに、ヘルパーが足りないんだよね。」「照内さんもはじめたらいいんじゃない?」と言ってもらえまして。それがキッカケでした。

 もちろん資格も経験もなかったのですが、そのお客様が研修をさせてくれたりもしたので、あまり抵抗を覚えずに始めることが出来たのかもしれません。

Q.事業所名の由来を教えてください

 事業所の前に流れている川の前に綺麗な桜並木があるんです。なじみもあるし、その名前にしました。ご高齢の方にも覚えていただきやすいようで、「さくらさん」ってよく呼んでもらえるので、この名前にしてよかったな、とは思いますね。

Q.経営する上で大切にしていること

 従業員の方、ヘルパーさんに気持ちよく働いてもらう、ということです。前職時代に私が不満に思っていたことを、ウチのヘルパーさんには同じように不満に思わせないようにしています。

 例えばコミュニケーションで言えば、ありがちですけど、感謝をしっかり口にすること。謝る、ということもそうですが、常に対等な立場でコミュニケーションをとる、ということを大切にしています。

 あとはガソリン代や車両手当、仕事で必要になる衣類ももちろんしっかり支給しますし、利益もなるべくみなさんに還元できるようにしているので、周囲の事業所より多い時給もお支払い出来ているんじゃないかな。

Q.どんなヘルパーさんがいるのか

 30~40代が多いですね。私と同年代が多く、冗談にも付き合ってくれますよ。(笑)

 主婦の方が多いので、ご家庭と上手に両立してもらいながら働いてもらっています。私も6歳の子どもがいるのでやっぱりわかるんですが、学校の行事や急な体調不良とかどうしても休みたいときだってあるじゃないですか。そういうときはどんどん休んでくださいね、って日々伝えています。

 そんなところもあってか、離職率が低く、皆さん長く活躍してくれているのは自慢ですね。

Q. サービスで気を付けていること

 介護保険上できないことなどはもちろんありますが、ご利用者様からもらった相談事は、その場で断ったりしないで、一度持ち帰ってね、と伝えています。それで事業所で私も一緒にヘルパーさんと考えるようにしています。

 あとはやっぱり笑顔でのコミュニケーションですね。相手はおじいちゃん・おばあちゃんですから、話し好きですしね。(笑)どんなに家事や掃除が丁寧で仕事が早くても、そのコミュニケーションを大切にできないとご利用者様に心を開いてもらえないですからね。

Q.事業所としての今後の夢やビジョンは?

 2025年までにご利用者様をあと100名、ヘルパーさんをあと10名増やしたいと考えています。札幌市内で地域に貢献しているという事業所ってどんな規模だろうと考えて、事業所の立ち上げ時にこの計画を作りました。今までもありがたいことに計画以上の進捗で進めることが出来ています。

 個人的には、産まれ育った新琴似の新琴似神社に寄付して、石に事業所の名前を彫りたいんです。それが恥ずかしくない訪問介護事業所を作ることが、愛着のあるこのエリアへの1つの恩返しにもなるのかな、と考えています。