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介護用品のレンタル料金は?介護保険(要支援)の対象用品とお得にレンタルするポイントについて解説!

2024-09-06

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

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在宅介護を始めるにあたって、必要な介護用品を揃えることはとても大切です。しかし、購入費用が高額になることも多く、特に長期間にわたる介護では費用負担が大きくなりがちです。そのため、介護用品のレンタルは、初期費用を安く抑えられると多くの方が利用しています。

本記事では、介護用品のレンタル料金や、介護保険を利用して負担を軽減できる対象用品について詳しく解説します。また、レンタル費用を抑えるためのポイントもご紹介しますので、少しでもお得に介護用品を利用するための参考にしてください。

介護用品のレンタル料金は?

介護用品のレンタル料金は、製品の種類、機能、使用期間、地域によって大きく異なります。

レンタルを検討する際には、費用の見積もりをしっかりとおこない、予算に合った選択をおこなうことが重要です。以下に、介護用品のレンタル料金の相場を紹介します。

手すりのレンタルは月額5,000円が相場

手すりは様々な場所に設置することができ、ベッドやふとん、トイレなどでの立ち上がりをサポートし、転倒や落下の危険を防ぎます。

手すりの形も様々で据え置き型や突っ張り型があり、工事をしなくても簡単に設置ができるものもありますが、工事が必要な際は別途費用が発生する場合がありますので事前に業者に確認をおこないましょう。

スロープのレンタルは月額4,000円が相場

スロープは屋外用と室内用の2種類あり、利用者に適切なものを選びましょう。選ぶポイントとして、軽量で持ち運びもかんたんなものがおすすめです。

歩行器・歩行補助杖のレンタルは月額3,000円が相場

歩行器・歩行補助杖はリハビリなどでも使われ、しっかり体重をかけることができます。

歩行器は歩行時にふらつく方の安定歩行をサポートします。歩行補助杖は歩行時のバランス補助に利用でき、様々な形状がありますので利用者に適切な用品を選びましょう。

介護保険の対象となるレンタル用品は?

介護保険を利用した場合、自己負担額は、通常1割から3割に抑えられるため、対象となる方は活用することをおすすめします。ただし、要介護度の状態により、レンタル可能な品目が異なります。

以下5品目は、要支援で適用されるレンタル介護用品です。※要支援IとIIではレンタルできる介護用品は同じです。

  • 手すり
  • スロープ
  • 歩行器
  • 歩行補助杖
  • 自動排泄処理装置(尿のみを自動的に吸引する機能のもの)

介護用品をレンタルする際の注意点

介護用品をレンタルする際には、以下のポイントに注意しましょう。

メンテナンスや交換の対応について確認しよう

介護用品は長期間使用することが多いため、定期的なメンテナンスや修理が必要になる場合があります。レンタル会社がどのようなメンテナンスサービスを提供しているのか、具体的な対応時間や費用について事前に確認しておくことが重要です。不明な点があれば事前に業者に質問し、納得した上で契約を進めることが大切です。

敏感な人は衛生管理や保管体制を確認しよう

レンタルの場合、衛生管理がしっかりおこなわれてるかどうかを確認しましょう。特に、感染症のリスクがある方や皮膚が敏感な方にとって、レンタル業者の衛生管理や保管体制は非常に重要なポイントです。レンタル前に、業者がどのような手順で衛生管理をおこなっているかを確認し、安心して利用できるサービスを選びましょう。

介護用品をレンタルする流れ

介護用品をレンタルする流れは以下の通りです。

  1. ケアマネジャーまたは地域包括支援センターへ相談
    介護用品をレンタルするにはケアプランの作成が必要です。そのため、まずケアマネジャーに相談しましょう。担当のケアマネジャーがいない場合は、地域包括支援センターに問い合わせましょう。
  2. ケアプランの作成
    ケアマネジャーと相談して、介護用品のレンタル内容が含まれたケアプランを作成します。具体的なニーズと必要な支援が明確になります。
  3. 福祉用具専門相談員からのアドバイス
    ケアプランが完成した後は、福祉用具専門相談員に相談し、適切な介護用品や信頼できるレンタル事業者を選定します。専門家の意見を基に、選定をおこないましょう。
  4. 介護用品の納品と適合状態の確認
    介護用品が決定したら、福祉用具専門相談員が「福祉用具サービス計画」を作成し、提出します。その後、レンタル事業者が介護用品を納品し、利用者との適合状態を確認します。
  5. 利用者とレンタル事業者との契約
    利用する介護用品が決まった後、利用者とレンタル事業者との正式な契約がおこなわれます。この契約により、レンタルの条件や期間が確定します。
  6. レンタル開始
    契約が締結された後、介護用品のレンタルが開始されます。実際に介護用品の利用が可能となります。

お得に介護用品をレンタルするためのポイント

介護用品のレンタルをよりお得に利用するために以下のポイントを参考にレンタルを活用しましょう。

アフターサポートが豊富な業者を選ぶ

レンタル中に製品のメンテナンスや修理が必要になることがあります。その際、迅速かつ適切なサポートを提供してくれる業者を選ぶことが重要です。例えば車いすのブレーキトラブルが発生した際の対応スピードや、追加費用の有無を確認することで、予期せぬ出費を防ぐことができます。

キャンペーンや割引を利用する

多くのレンタル業者では、期間限定のキャンペーンや初回利用者向けの特典を提供しています。キャンペーンを利用することで、レンタル費用を大幅に削減することが可能です。申し込みの際は、業者の公式サイトや相談窓口で最新のキャンペーン情報を確認し、最もお得なプランを選びましょう。

まとめ

介護用品のレンタルは、経済的な負担を軽減し、必要な期間だけ利用できる便利なサービスです。しかし、レンタル料金を抑えるためには、事前の情報収集や慎重な選択が欠かせません。介護保険の適用やキャンペーンの利用、中古品の活用などで費用を押さえつつ、最適な介護用品を選びましょう。

家族やケアマネジャーとの連携を深め、安心して介護用品を利用できる環境を整えることが、利用者の生活の質を高める鍵となります。

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