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重度訪問介護の職員として働きたい!向いてる人とは?

障害居宅系サービス事業所向け
障害者総合支援法完全理解マニュアル
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障害居宅系サービス事業所向けに、障害者総合支援法についてまとめました!
<目次>
1)障害者総合支援法とは
2)平成30年度の障害福祉サービス等報酬改定
3)令和3年度の障害福祉サービス等報酬改定
4)令和4年度の障害福祉サービス等報酬改定
5)令和6年度の障害福祉サービス等報酬改定
6)まとめ

 

「重度訪問介護」とは、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスです。

そのため、よく耳にする「訪問介護」とは対象者やサービス内容が異なります。

この記事では、重度訪問介護の対象者や仕事内容、実際に仕事に就くにあたって向いている人などを解説していきます。

重度訪問介護に興味がある方はぜひ参考にしてください。

重度訪問介護とは

重度訪問介護は障害福祉サービスです。

具体的な仕事内容は、重度の障害で常に介護を必要とする障害者へ、日常生活上の身体介護、調理や洗濯などの家事援助、外出時における移動支援、生活等に関する相談や助言を行い、在宅生活を継続できるように支援することです。

全ての障害児者が該当するため、身体障害以外に知的障害や精神障害の方も重度訪問介護の対象者として拡大されています。

参考:厚生労働省

参考:厚生労働省

参考:厚生労働省

重度訪問介護についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

重度訪問介護とは?仕事内容や必要な資格などについて徹底解説!

重度訪問介護に向いている人の特徴

重度訪問介護では、サービス内容や対象者からもわかるように身体介護、生活援助、見守りなど利用者様の生活に合わせて24時間の介護を提供しています。

重度訪問介護の従事に向いている人の特徴は以下のことがあげられます。

➀利用者とのコミュニケーションがしっかりとれる人

重度訪問介護では、24時間の生活を支える形となるため、利用者様との日々のコミュニケーションが欠かせません。

同じ介護であっても利用者の障害や生活状況によって介助内容が異なります。

例えば、食事の用意を考えた場合、配膳方法はどの位置に何を配膳するかを細かく確認する必要があります。

利用者の障害によっては手が届かないことや位置が悪くこぼしてしまう可能性が考えられます。

重度訪問介護は住み慣れた地域で日常生活が送れるようにサポートすることを目的としています。

介護者の思い込みでの介助は、利用者が求める介助とは言えません。

利用者がどのような介助を求めているのか、介助を行う部分と見守りを行う部分など細かくコミュニケーションを取り、理解することが大切となります。

➁少数の人と深く関わる方が得意な人

重度訪問介護の仕事は、利用者の生活空間で1人ひとりに合わせた介護を提供するため、少数の人と深く関わる方が得意な人は重度訪問介護に向いていると言えるでしょう。

重度訪問介護事業所では、利用者の生活状況を細かく把握した上でのサービス提供が求められるため、訪問介護員を担当制にし、なるべく同じ介護員が訪問できるように配慮しています。

少数の利用者と深く関わることで信頼関係も築きやすく、働く介護員としてはやりがいや使命感が生まれることが多いです。

③気が利くと言われる人

利用者の要望を聞いて介護を提供しますが、普段から気が利くと言われる人も重度訪問介護に向いていると言えます。

利用者の状況に合わせて介護を提供するため、勝手なことはできませんが、依頼を受けたことに対して不随することまで気がまわると喜ばれます。

トイレ掃除の場合、ただ掃除だけするのではなく、足りないものの補充も含めて行った場合、嫌な顔をする人はいません。

掃除の依頼は、単にきれいにすることではなく、次に気持ちよく利用するためのトイレ環境の整備です。

掃除以外の気配りも生活を支える上で求められます。

気が利く人は依頼を受けた仕事だけでなく、周りを見る力を持っていると言えます。

広い視野で介護が考えられるとよいでしょう。

 

重度訪問介護を長く続けるためのポイント

重度訪問介護は、施設介護とは異なり、利用者1人1人に合わせた対応が基本となるため、個別の配慮が求められることも多いです。

重度の障害がある場合、障害に配慮した介護技術も求められます。

1対1の介護に対して利用者様と相性が合わなかったりすると、ストレスを感じ、続けることが難しいと感じる場合があります。

重度訪問介護の仕事を理解し、長く続けるためのポイントは以下のことがあげられます。

➀利用者との距離感を大切にする

重度訪問介護の仕事は、介護を提供する時間も長く、1人の利用者と深く関わることが多いので、利用者との距離感を大切にしましょう。

重度訪問介護はあくまで仕事であり、利用者はお客様です。

深く関わることで距離感が保てなくなると、仕事の領域を超えてしまう恐れがあります。

利用者から友人や家族のように慕われることは、やりがいにつながります。

一方で利用者自身ができることまで介助をするようになると、訪問介護員ではなく、お手伝いさんになってしまいます。

訪問介護員の役割は、利用者様が地域で生活できるためのサポートです。

親密になり過ぎず、距離感を保つことがお互いにストレスと感じることがなく、長く続けられると言えるでしょう。

 

➁長時間の勤務となるため、適度に休む

重度訪問介護事業所の多くは、夜勤も含めて24時間体制で利用者様の生活をサポートしており、1人の利用者様に対して訪問時間が長くなります。

少ない人数で訪問を行っており、勤務が続く場合もありますが、適度に休むことも大切です。

昼間は活動も多いため、休む間もなく、介助が続くこともあります。

しかし、夜勤の場合、利用者様が休んでいるときは介護員自身も休んでいないと、体力が持ちません。

無理をせず、休息はしっかり取ることを心がけましょう。

③合わないと思ったら上長に相談する

重度訪問介護の仕事は、集団の介護とは異なり、1対1で介護を提供するため、利用者様との相性は重要です。

過度な要求やあからさまな嫌がらせなどがあり、介護の提供が難しいと感じた場合は、訪問先を変えてもらうように事業所へ相談しましょう。

介護は人相手の仕事であり、信頼関係を築くことができないと、大きな事故につながる恐れがあります。

無理をして仕事を続けるとお互いにストレスとなり、健康を害することも考えられるため、合わないと思ったら問題が起こる前に、早めの対応が必要です。

まとめ

重度訪問介護の仕事は、心身に重度の障害がある人を対象とした公的なサービスです。24時間必要な介護を提供しています。

利用者様の障害の特性を理解するまで、仕事の大変さを感じる人も多いですが、利用者様に合わせて丁寧な介護ができるのは重度訪問介護の魅力でもあります。

重度訪問介護への従事を考えている方は、自分の長所を活かして頑張ってください。

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