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サービス管理責任者の研修とは?研修の種類や流れについて徹底解説!

「サービス管理責任者」とは、障害福祉サービスを提供している事業所に配置が義務づけられた責任者をいいます。

・療養介護

・生活介護

・自立訓練

・就労移行支援

・就労継続支援

・グループホーム

以上のものにはサービス管理責任者の配置が必要です。

サービス管理責任者になるまでの流れ

サービス管理責任者は、利用者のアセスメントや個別支援計画の作成、定期的な評価などを行い、また他の職員に対する指導的な役割も担っています。

実務経験が必要であり、その上でサービス管理責任者等基礎研修(以下基礎研修)を受講し、その後実務経験としてOJTを2年以上実施。

次に、サービス管理責任者等実践研修(以下実践研修)の受講へと進みます。

ただし、基礎研修受講時に実務経験(相談支援業務や直接支援業務)が3〜8年を満たしている人が一定の条件に一致した場合、OJTが6カ月以上に短縮されます。

また、サービス管理責任者になった後も5年ごとに更新研修が必要となるため、忘れないようにすることが大切です。

サービス管理責任者等基礎研修

基礎研修は講義と演習から成り立っており、26時間の研修を受講します。

改正前の相談支援従事者初任者研修では、自治体によって研修内容が異なる場合がありました。

また児童発達支援管理責任者とサービス管理責任者は別のカリキュラムの研修でした。

しかし、平成31年4月からの制度改正後は2つの研修が1本化され、分野別だった研修内容は国によって統一されています。

受講するには実務経験が必要となり、実務経験の年数から2年引いた年数から受講ができます。

例えば相談支援業務従事者は5年以上の実務要件のため、3年以上から受講が可能です。

参考:厚生労働省

相談支援従事者初任者研修講義(改正前)

時間数

共通講義・分野別演習(改正前)

時間数

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律

児童福祉法の概要

相談支援従事者の役割に関する講義

6.5時間

サービス管理責任者の役割に関する講義

6時間

ケアマネジメントの手法に関する講義

2時間

アセスメントやモニタリングの手法に関する講義

3時間

地域支援に関する講義

3時間

サービス提供プロセスの管理に関する演習

10時間

合計

11.5時間

合計

19時間

基礎研修(うち相談支援従事者初任者研修講義部分)(改正後)

時間数

基礎研修(うち研修講義、演習部分)(改正後)

時間数

障害者の地域支援と相談支援従事者(サービス管理責任者・児童発達支援管理責任者)の役割に関する講義

5時間



サービス管理責任者の基本姿勢とサービス提供のプロセスに関する講義

7.5時間

障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律

児童福祉法の概要

サービス提供のプロセスに関する講義

3時間

サービス提供プロセスの管理に関する演習

7.5時間

相談支援におけるケアマネジメント手法に関する講義

3時間

合計

11時間

合計

15時間

サービス管理責任者等実践研修

実践研修は平成31年度から新たに創設された研修です。

実践研修は基礎研修終了後に受講ができ、講義と演習の合計14.5時間のカリキュラムです。

基礎研修ではサービス提供の基本的なことを学びますが、実践研修ではそれに加え人材育成や地域連携などより実践的なことを学んでいきます。

受講要件は、基礎研修修了後から5年の間に、通算2年以上の実務経験のある人。

例外として、基礎研修受講時に実務経験要件が3〜8年を満たしており、かつ基礎研修修了後に個別支援計画作成など6カ月以上の実務経験がある人は受講が可能です。

参考:厚生労働省

実践研修

時間数

障害福祉の動向に関する講義

1時間

サービス提供に関する講義及び演習

6.5時間

人材育成の手法に関する講義及び演習

3.5時間

多職種及び地域連携に関する講義及び演習

3.5時間

合計

14.5時間

サービス管理責任者等更新研修

平成31年度からサービス管理責任者等更新研修(以下更新研修)が新設されました。

従来はサービス管理責任者等研修を一度修了するだけで、更新の必要がありませんでした。

そのため取得した後の振り返りがなく、質の担保が難しいという課題が出てきたのです。

新たに創設された更新研修では、障害福祉の動向やサービスの質の向上などの講義や演習を行い、知識や技術の底上げをすることになりました。

平成30年度末までにサービス管理責任者等研修を修了した人の全員が受講の対象です。

令和5年度末までに更新研修を受講しないと資格が失効してしまうため、ご注意ください。

参考:厚生労働省

更新研修

時間数

障害福祉の動向に関する講義

1時間

サービス提供の自己検証に関する演習

5時間

サービスオン質の向上と人材育成のためのスーパービジョンに関する講義及び演習

7時間

合計

13時間

まとめ

平成31年4月の法改正により、サービス管理責任者になるための要件が変更になりました。

実践を積み重ねながら段階的にスキルアップができるように、研修体系やカリキュラムが改正されています。

サービス管理責任者になるには時間がかかりますが、該当の事業所には配置が必須となるため、漏れがないように研修を受講していきましょう。

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