介護事業者向けに個別研修計画の目的と要件、ポイントについて事例をもとに詳しくまとめました。
<目次>
1.研修実績の要件を満たすには
2.研修計画書の例
3.個別の目標・カリキュラムの例
4.未履修者に対するオンライン研修動画の活用
5.対応漏れによる返還事例
「訪問介護って訪問看護と何が違うの?」「どちらを利用すべきか悩んでいる…」
そう思う方もいるのではないでしょうか。
実は、訪問介護と訪問看護は目的やサービス内容に違いがあり、それぞれの状況に応じて適切な選択が必要です。
今記事では、訪問介護と訪問看護それぞれの定義や違い、併用できるかどうかについてご紹介していきたいと思います。
訪問看護は、患者の自宅に出向いて看護師が提供する、病状や障害に適したケアのサービスです。
これにより、患者は病気や障害があっても自分の地域で生活を続けられるように、健康の悪化を防ぎ回復を促すサポートを受けられます。
主治医の指示に従って、訪問看護師は治療やケアが必要な世話や医療処置を実施します。
認知症やパーキンソン病関連疾患など、様々な病気や障害に対応する訪問看護が提供されています。
訪問介護とは
訪問介護サービスは、要介護や要支援の状態にある方々の自宅を訪れ、食事の提供や入浴支援、排泄の手助けなどの身体ケアと、料理や洗濯、掃除などの日常生活支援を提供するサービスです。
介護福祉士やホームヘルパーが担当し、高齢者の自立を促す在宅生活の支援を行っています。
対象者は要支援1~2および要介護1~5の方々で、介護保険の自己負担は通常1割ですが、一定の所得がある場合は2~3割になります。
訪問介護は高齢者にとって自宅での介護が可能になるだけでなく、家族にとっても高齢者の健康状態や安否確認の効果的な手段となります。
訪問介護と訪問看護は、どちらも高齢者や障がい者、病気の人などが自宅で生活するために必要なサポートを提供するサービスですが、いくつか異なる点があります。
異なる点は以下の通りです。
①サービス内容が違う
②サービスの対象者が違う
③必要資格が違う
訪問介護と訪問看護はサービス内容が異なります。
訪問介護
・身体介護
・生活援助
訪問看護
・病状の観察と治療
・リハビリ
・服薬管理
・医療機器の操作
訪問介護は、日常生活の支援を目的としたサービスで、身体介護、生活援助を行います。
具体的には、入浴や排泄の介助、食事の準備、掃除や洗濯などの家事などが含まれます。
一方、訪問看護は、医療的なケアや看護を目的としたサービスで、病状の観察や治療、リハビリテーション、薬の管理、医療機器の操作などを行います。
具体的には、注射や点滴、傷の処置、バイタルサインのチェック、医師との連携などが含まれます。
②対象者が違う
訪問介護と訪問看護はサービスの対象者が異なります。
訪問介護
・要支援1~2(総合支援事業により実施され、内容や料金が自治体によって異なる)
・要介護1~5
訪問看護
・要支援1~2
・要介護1~5
訪問介護の対象者は、高齢者や障がい者、病気の人などで、日常生活の支援が必要な人が対象となります。
主に要介護度1〜5の認定を受けた人が対象で、身体機能の低下や認知症などの状況により、自宅での生活が困難になっている人が主な対象です。
また、要支援の認定を受けている方も、一部のサービスが受けられる場合があります。
訪問看護の対象者は、病気や障がいがあり、医療的なケアが必要な人が対象となります。
通院や入院が困難な場合や、在宅療養が必要な人が主な対象で、要支援1~2、要介護1~5の方が利用できます。
訪問看護は医師の指示が必要で、医師が作成した訪問看護指示書に基づいて看護師が訪問し、ケアを提供します。
訪問介護と訪問看護は必要資格が異なります。
訪問介護
・生活援助従事者研修
(生活援助のみ提供可能)
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士 等
訪問看護
・看護師
・准看護師
訪問介護を提供するには、介護福祉士や介護職員初任者研修を受講し、資格を取得する必要があります。
また、実務経験や研修によってスキルアップが求められます。
訪問看護師として働くためには、通常は看護師または准看護師などの国家資格に加え、実務経験が求められます。
さらに、病態管理や在宅医療の知識、コミュニケーション能力などを身に付けるための研修やセミナーを受けることが推奨されます。
訪問看護と訪問介護は併用できる?
訪問介護と訪問看護は併用することができるため、必要に応じてそれぞれのサービスを活用することができます。
しかし、訪問介護と訪問看護は同じ日の同じ時間帯には併用できないため注意が必要です。
ただし、利用者の状態や介護内容によっては、介護が必要と判断される場合、同じ時間帯で訪問介護と訪問看護、または訪問介護と訪問リハビリテーションを利用することができます。
家庭の浴槽での全身入浴の介助などがその例です。
利用の頻度やタイミングについては、利用者の自立支援を最優先し、各サービス提供事業所の専門職と相談しながら決定することが肝心です。
今回は訪問看護と訪問介護の違いについて解説しました。
それぞれの特徴を知ることで、どちらのサービスが自分に合っているのかが分かり、サービス利用の判断を行いやすくなります。
是非、今回ご紹介した情報を参考にしてみてください。