訪問介護、通所介護などお役立ち情報・書式が満載

  1. HOME
  2. 資格・研修
  3. 初任者研修
  4. 訪問介護の今後はどうなる?将来性について徹底解説!

訪問介護の今後はどうなる?将来性について徹底解説!

「訪問介護の将来性はどうなのだろう?」「訪問介護の市場は今後も拡大するのか?」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、訪問介護の将来性は高齢化社会を背景に急速に拡大しており、今後も成長が見込まれています。

今記事では、訪問介護の将来性について、市場動向などの観点から、その魅力や可能性を詳しく解説していきたいと思います。

訪問介護業界に将来性はある?

訪問介護業界は今後さらに需要が高まってくる業界です。

その理由は様々存在しますが、ここでは「高齢化に伴う需要増加」、「政府による待遇改善案」について解説していきます。

高齢化に伴う需要増加

高齢化が進行する日本において、訪問介護は今後益々その役割が増していくでしょう。

訪問介護の需要増加の背後にある主要な要因は、高齢化が急速に進行していることです。2025年までには、後期高齢者の数が5年おきに約200~300万人ずつ増加することが見込まれており、高齢化率が30%を超える「2025年問題」が現実的な懸念となっています。

また、訪問介護業界では、男性職員に対する需要が高まっており、これは同性間での介護が可能であることが影響しています。

訪問介護の利用者の40%が男性であることも、この需要拡大に一役買っています。

政府によって待遇改善案が講じられている

厚生労働省は情報通信技術(ICT)の活用や導入を推進しており、訪問介護事業所が円滑に情報を共有できるよう、標準化された仕様を策定しています。

これにより、介護現場での効率向上やサービス改善が目指されています。

また、内閣府は高齢者対策において企画や立案を行い、総合的な調整を実施しています。

さらに、関連する省庁との緊密な連携を通じて、多岐にわたる施策を実行に移しています。これにより、今後、高齢者の生活の質向上や福祉がさらに充実することが期待できます。

訪問介護業界の現在の問題点

ここまで訪問介護業界の将来性について説明しましたが、訪問介護には取り組まなければならない課題も多く残っています。

ここでは「介護職員の平均年齢の高齢化」、「介護業界の人材不足」について解説していきます。

介護職員の平均年齢は年々上昇傾向にある

令和3年度の「介護労働実態調査」によると、訪問介護のホームヘルパーの年齢構成が高齢化しているという結果が明らかになりました。

この調査は介護労働安定センターが公開しています。

訪問介護ヘルパーの平均年齢は54.4歳で、前回の調査から0.3ポイント増加し、各職種の中で最も高いとされています。

60歳以上のヘルパーは全体の37.6%を占め、前回の調査から0.6ポイント上昇しています。ヘルパーの年齢層を詳しく見ると、「60歳以上65歳未満」が最も多い13.2%、「55歳以上60歳未満」が12.3%、「70歳以上」が12.2%と続いています。

今後、高齢化に伴いリタイアするヘルパーが増えることが予想されます。

参考:介護労働安定センター

介護職員の人手不足

訪問介護職の深刻な人員不足は、介護分野全般の人材不足と密接に関連しています。

介護人材不足の背後には、日本の高齢化、人材不足の状況、変化する一般的な介護方法、雇用の困難さ、低い給与、人間関係による退職、介護業界への否定的イメージなどが原因として挙げられます。

厚生労働省は地域医療介護総合確保基金をはじめとする施策を利用して、包括的で計画的な取り組みを推進しています。

介護業界の人材不足の問題を解消するためには、賃金の向上、業界のイメージ改善など様々な問題に取り組む必要があります。

訪問介護はキャリアアップを目指しやすい

訪問介護員はキャリアアップを目指しやすく、賃金の向上などを望むことができます。

キャリアアップを目指すための観点は主に以下の3点になります。

①技術の向上

②資格の取得

③専門性の向上

この3点について解説していきます。

①技術の向上

訪問介護の業務においては、利用者様のニーズに応じて、様々なスキルが求められます。

身体介護、認知症ケア、リハビリテーション支援など、幅広いスキルを身につけることが重要です。

また、コミュニケーション能力やチームワークも大切な要素です。

研修や勉強会に積極的に参加し、実践的な知識を身につけることで、サービスの質が向上し、利用者様からの信頼を得られるようになります。

②資格の取得

訪問介護のキャリアアップには、資格の取得が不可欠です。

介護福祉士やケアマネジャーなど、介護業界における資格は多岐にわたります。

資格取得により、専門性が高まり、より多くの利用者様や関連機関との連携がスムーズになり、介護サービスの質を向上させることができます。

また、資格を持つことで、雇用機会が増え、給与面でのメリットも享受できることがあります。

③専門性の向上

訪問介護の専門性を高めることで、キャリアアップを実現することができます。

例えば、認知症ケアや在宅医療の支援、緩和ケア、高齢者の心理学など、特定の分野で専門知識を深めることが求められます。

専門性を高めることで、専門的なニーズに対応できる人材として、市場価値が向上し、より多くのチャンスが訪れることでしょう。

まとめ

今回は訪問介護の将来性に関して業界全体で取り組むべきこと、そして、個人で取り組めることについて解説しました。

着実にキャリアアップしていくことで、給与や待遇が改善されていく事があります。

今回の情報を参考にして、是非挑戦してみてください。