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訪問介護におけるハラスメントとは?5つのハラスメントの事例と対策を解説!

訪問介護事業所向けお役立ち情報
訪問介護事業所の人員・設備基準完全理解マニュアル
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訪問介護事業所向けに、訪問介護事業所の人員・設備基準についてまとめました!
<目次>
1)訪問介護事業所の人員・設備基準とは
2)訪問介護事業所の人員基準
3)訪問介護事業所の設備基準
3)まとめ

「訪問介護でのハラスメントってどんなもの?」「身近な人が訪問介護でハラスメントに遭っているかもしれない…」そう思う方もいるのではないでしょうか。

実は、訪問介護におけるハラスメントは多種多様で、対策が求められています。

今記事では、訪問介護でのハラスメントの具体例やその対策、被害者や介護職員がどのように対処すべきかについてご紹介していきたいと思います。

訪問介護におけるハラスメントとは

ハラスメント問題は、訪問介護業界全般で多様な形で存在しています。

介護職員の約40〜70%が何らかのハラスメントを経験したとされており、介護業界において取り組まなければならない課題の一つです。

厚生労働省は具体的な事例や対策方法をまとめた介護現場向けのハラスメント対策マニュアルを提供しています。

適切な対応策や予防策を学ぶことで、ハラスメントの実情を把握し対処することが大切です。

参考:厚生労働省

訪問介護におけるハラスメントの事例

訪問介護におけるハラスメントには以下のようなものがあります。

①精神的ハラスメント

②身体的ハラスメント

③セクシャルハラスメント

④パワーハラスメント

⑤マタニティハラスメント

この5つの点について、具体的な行動を挙げつつ解説していきます。

①精神的ハラスメント

利用者からの無理な要求や態度、陰口、無視、過剰な監視、威圧的な言動、皮肉や大声での怒鳴りなどは精神的ハラスメントに該当します。

これらは介護者の心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

②肉体的ハラスメント

利用者が介護者に対して無理な介護を強いる、暴力をふるう、引っかく、つねる、首を締めるなどの行為は肉体的ハラスメントに該当します。

これらは介護者の身体的な安全を脅かすことがあります。

③セクシャルハラスメント

利用者からの不適切な触れ方、下ネタ、性的な要求、露骨な視線やポルノグラフィの提示などはセクシャルハラスメントになります。

これらは介護者の人権やプライバシーを侵害する行為です。

④パワーハラスメント

上司や同僚が立場を利用して過剰な指導、圧力をかける、無理な仕事を押し付ける、仕事の成果を否定するなどはパワーハラスメントになります。

これらは職場環境の悪化や介護者のストレス増加につながります。

⑤マタニティハラスメント

妊娠や出産を理由に労働条件の変更や解雇、昇進の妨害をする、妊娠中の働き方に無理を強いるなどはマタニティハラスメントに該当します。

これらは女性介護者の権利侵害やキャリアの阻害となります。

訪問介護でのハラスメントを防止する方法

訪問介護でハラスメントを防止するためには、​以下の対策が役立ちます。​

・ハラスメントに関する研修を実施し、​職員がハラスメントの定義と対策を理解できるようにする。​

・職場内にハラスメントの相談窓口を設置し、​相談者が不利益を被らないように留意する。​・利用者や家族からのハラスメントに対して、​具体的な対策を行う。​例えば、​身体的・​精神的な攻撃や人間関係の切り離し、​過小・​過大な要求、​個の侵害、​セクシャルハラスメントなど。​

・平時から連携を密にし、​ハラスメントが発生した際に迅速に対応できる体制を整える。​

・ハラスメント対策マニュアルや事例集を参考にし、​具体的な対策を講じる。​

これらの対策を実施することで、​訪問介護の現場でハラスメントを防止し、​職員が安心して働ける環境を整えることができます。​

参考:厚生労働省

まとめ

今回は訪問介護におけるハラスメントについて、その種類と事例に着目してご紹介しました。

ハラスメントに適切な対策を講じることは、ご自身や周りのヘルパーさん達が快適に働くためには欠かせないことであるため、ぜひ参考にしてみてください。