訪問介護、通所介護などお役立ち情報・書式が満載

  1. HOME
  2. 資格・研修
  3. 実務者研修
  4. サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いは?要件や仕事内容の違いについて解説!

サービス管理責任者とサービス提供責任者の違いは?要件や仕事内容の違いについて解説!

介護・福祉の分野でよく聞く、サービス管理責任者とサービス提供責任者。

名前は似ていますがそれぞれサービスの分野が違い、その為仕事内容や要件など様々な違いがあります。

今回の記事ではサービス管理責任者とサービス提供責任者の違いについて、要件、仕事内容、給与の観点から解説します。

サービス管理責任者とは

サービス管理責任者とは、障害福祉サービスを提供している事業所に配置が義務付けられており、利用者とケアマネージャーやヘルパーとの関係を繋ぎ、介護サービスの計画を立てるなど全体管理を行う役割を持っています。

サービス管理責任者とサービス提供責任者の3つの違い

サービス管理責任者

サービス提供責任者

要件

実務経験の要件を満たし、研修を修了

介護福祉資格

介護福祉士実務者研修の修了

旧訪問介護員1級相当資格保持者

仕事内容

利用者の希望に沿った個別支援計画を作成し指揮を取る

利用者に合った訪問介護計画を作成・サービス内容の見直しや変更を行う

給与

平均約38万円

平均約32万円

①要件が違う

サービス管理責任者、サービス提供責任者になる為の要件もそれぞれ違うので紹介します。

サービス管理責任者の要件

サービス管理責任者になるには、実務での経験と研修が必要となります。

実務経験としては、相談支援業務・直接支援業務・有資格者・国家資格保有者としての実務経験が必要ですが、それぞれで必要となる実務経験年数が異なるため、自身の状況や条件などに合わせて最適なものを選びましょう。

サービス提供責任者の要件

サービス提供責任者とは、「役職名・役割」である為、特別な資格や研修があるわけではありません。

しかし、誰にでもなれるというわけではなく、要件としては「介護福祉士の資格を所持している」「実務者研修を修了している」のいずれかを満たしている事です。

以前は上記にて紹介した資格要件以外にも「3年以上の実務経験を積んだ介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)」が含まれていましたが、2018年に要件が改定され、こちらは除外されたのでご注意ください。

②仕事内容が違う

サービス管理責任者とサービス提供責任者の仕事は、サービスの分野が違うため、仕事内容も異なりますが内容として似通った点もあります。

こちらに関してもそれぞれ紹介していきます。

サービス管理責任者の仕事内容

サービス管理責任者の仕事内容は以下の通りです。

・ニーズに合わせた個別計画書の作成

・職員に対して技術的な指導や助言をし、サービスの質向上の為の管理に努める

・全体の指揮を取り、行政や他の障害福祉サービス・医療関係など多くの関係者と連携を取る

サービス管理責任者は障害福祉サービスの提供を行う事業所での個別計画書の作成や職員のマネジメントなどを行います。

サービス管理責任者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

サービス管理責任者とは?必要な資格や要件などについて徹底解説!

サービス提供責任者の仕事内容

サービス管理責任者の仕事内容は以下の通りです。

・利用者とその家族との面談

・訪問介護計画書の作成

・介護職員のマネジメント

サービス提供責任者は、介護サービスに関わる様々な職種の橋渡し的な役割を果たします。

事業所側がスムーズな連携をとることで、利用者へ快適なサービス提供を行う事を目指します。

サービス提供責任者についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

サービス提供責任者とは?【訪問介護 / 障害サービス居宅介護等】

③給与が違う

給与の違いについて、それぞれ厚生労働省の情報を元に紹介していきます。

サービス管理者の給与

サービス管理者の給与額は働く事業所によりそれぞれ異なりますが、令和3年度全事業所の平均給与額は388,340円です。

それに対し福祉・介護職員の平均給与額は311,050円と差がある事から、キャリアアップにサービス管理者を選ぶのもオススメします。

参考:厚生労働省

サービス提供責任者の給与

サービス提供責任者の令和3年度平均給与額は、327,020円です。

サービス提供責任者は資格ではなく役職名ですので、きっちりと比較するのは難しいですが、他の保有資格のない介護関連の職種の中では比較的高めと言えるでしょう。

参考:厚生労働省

まとめ

今回の記事で紹介した通り、サービス管理責任者とサービス提供責任者は、要件、仕事内容、給与が異なります。

しかし、利用者のニーズに合わせたり、関係者や関係機関と連携をし、事業所内で働く職員の指導・サポートをするという似通った点もあり、より良いサービスを提供する為に重要な役割と言えるでしょう。