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合格基準

喀痰吸引等研修の研修内容と合格基準

2021-07-30

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

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今回は、喀痰吸引等研修の内容についてご紹介をしていきます!

喀痰等吸引研修の内容

研修には第1号、第2号、第3号の3つの種類があります。

第1号2号研修は基本研修の内容が同じで、第2号研修は、気管カニューレ内部の喀痰吸引と経鼻経管栄養については実施の対象外ですので、この研修は行われません。

この研修を実施する講師は、指導者講習を修了した医師・看護師・保健師・助産師のみが担当することができます。

 

研修内容と受講時間

研修は『基本研修』と『実地研修』の2つで構成されます。

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【基本研修・演習】

座学50時間 + 筆記試験(9割以上合格)

※通学は2日のみで、他は自宅で学習を行います。

※筆記試験で合格基準に満たない場合、追試を行います。

研修項目は以下の通りです。

 

  • 人間と社会
  • 保健医療制度とチーム医療
  • 安全な療養生活
  • 清潔保持と感染予防
  • 健康状態の把握
  • 高齢者及び障害児・者の喀痰吸引概論
  • 高齢者及び障害児・者の喀痰吸引実施手順解説
  • 高齢者及び障害児・者の経管栄養の概論
  • 高齢者及び障害児・者の経管栄養手順解説
  • 筆記試験
  • 演習

C-ライフラボ!では、いち早く座学研修の通信課程を取り入れ、その原価が下がった分研修費用を安く提供できるようになりました。

【実地研修】

演習に合格後、実習指導看護師による評価のもと、実際に人に対して実地研修を行います。合格基準を満たした後、修了証の交付を行います。

演習項目は以下の通りです。

  • 口腔内吸引(10回以上)
  • 鼻腔内吸引(20回以上)
  • 気管カニューレ内吸引(20回以上)
  • 胃ろう又は腸ろうによる経管栄養(20回以上)
  • 経鼻経管栄養(20回以上)

実地研修に必須時間数はなく、上記の回数をこなすことが研修終了の条件です。

合格基準

各項目において、下記2項目のいずれも満たした場合に合格となります。

  • 当該ケアにおいて最終的な累積成功率が70%以上であること。
  • 当該ケアにおいて最終3回のケアの実施において不成功が1回もないこと。

合格後に都道府県へ終了証明書を送付し、【認定証】を受け取ることとなります。

 

まとめ

喀痰吸引等研修の受講を終え、実際に喀痰吸引等を実施することになる受講生の方からは、『ご利用者を傷つけないか』『自分が実施することでご利用者が苦しくないか』等の不安の声が聞かれます。

介護技術は、繰り返し行うことで向上していきます。

通信課程の良いところの1つに、今まで『その日』しか得ることが出来なかった知識を、繰り返し、繰り返し動画で視聴できるということが挙げられます。

 

お役立ち資料:喀痰吸引等研修の受講をご検討の方に

2020年以降導入された喀痰吸引等研修のeラーニング受講について紹介します。
Eラーニングの導入によって、どのような変化があったかや、どのようなメリットがあるかを解説します。
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