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デイサービスパンフレット・チラシの作り方|集客につながる魅せ方をご紹介!

2025-08-14

デイサービス事業の安定した運営には、継続的な利用者獲得が不可欠です。特に地域密着型のサービスである通所介護において、パンフレットやチラシは最も効果的な集客ツールの一つとして位置づけられています。インターネットが普及した現代でも、高齢者やその家族にとって紙媒体の情報は親しみやすく、信頼感を与える重要な役割を果たしています。

しかし、多くのデイサービス事業者が「どのようなパンフレット・チラシを作れば効果的なのか」「限られた予算でも集客につながる魅力的な制作物を作れるのか」「制作会社に依頼すべきか、自作すべきか」といった課題に直面しています。

本記事では、デイサービスのパンフレット・チラシ作成について、基本的な考え方から具体的な制作手順、集客効果を高めるデザインのコツまで、実践的なガイドとして詳しく解説します。限られた予算でも効果的な集客ツールを作成できるよう、無料テンプレートの活用方法も含めて紹介します。

デイサービスのパンフレット・チラシの役割

デイサービスにおけるパンフレット・チラシは、複数の重要な役割を担っています。これらの役割を理解することで、より効果的な制作物を作成できます。

地域への認知度向上

デイサービスのように地域に根付いたサービスの宣伝方法には、ポスティングは非常に相性がよいとされており、チラシは地域住民に事業所の存在を知ってもらう最初の接点となります。継続的な配布により、地域での認知度を着実に向上させることができます。

信頼関係構築のきっかけ

高齢者向けの事業の場合、HPなどインターネットを活用した宣伝は高齢者にとって馴染みが薄く、集客効果を得にくい傾向があります。パンフレットやチラシは手に取って読むことができる安心感があり、デジタルに慣れ親しんでいない高齢者層にとって親しみやすい情報媒体です。

サービス内容の詳細説明

限られたスペースの中で、事業所の特色やサービス内容を分かりやすく伝える役割を果たします。写真や図表を効果的に活用することで、文字だけでは伝えきれない施設の雰囲気や活動内容を視覚的に表現できます。

問い合わせ・見学への導線

最初にチラシで興味を持ってもらい、HPを検索してもらうという段階的なアプローチにより、最終的な問い合わせや見学申込につなげる重要な役割を担います。導線設計により、興味を持った方を確実に次のステップに誘導できます。

営業ツールとしての活用

ケアマネジャーや医療機関への営業活動においても、パンフレットは重要なツールです。口頭での説明と合わせて視覚的な資料を提供することで、より効果的なプレゼンテーションが可能になります。持ち帰って検討してもらう際の参考資料としても活用できます。

作成前に決めておくこと

効果的なパンフレット・チラシを作成するためには、制作開始前の準備が重要です。以下の要素を明確にしてから制作に取りかかりましょう。

ターゲットの明確化

利用者本人をターゲットとする場合

比較的軽度の要介護者や、自分でサービス選択をおこなえる方をターゲットとする場合は、サービスの魅力や楽しさを前面に出したデザインが効果的です。大きな文字サイズ、読みやすいフォント、明るい色彩を使用し、活動の写真を豊富に掲載します。

家族(子世代)をターゲットとする場合

50-60代の子世代をメインターゲットとする場合は、安全性・専門性・信頼性を重視したデザインが資格を持つスタッフの紹介、安全対策の詳細、料金の透明性などを強調した内容構成が効果的です。

ケアマネジャーをターゲットとする場合

営業ツールとして使用する場合は、専門的な情報を整理して掲載します。対応可能な介護度、専門的なサービス内容、連携体制、実績データなど、ケアマネジャーが利用者に説明する際に必要な情報を網羅します。

目的の設定

新規利用者獲得

利用者獲得を主目的とする場合は、サービスの魅力と利用することのメリットを明確に伝えることが重要です。体験談や改善事例、楽しい活動の様子などを中心とした構成にします。

認知度向上・ブランディング

地域での認知度向上を目的とする場合は、事業所の理念や特色を前面に出したデザインにします。地域貢献活動や専門性の高さをアピールし、地域に愛される事業所としてのブランドイメージを構築します。

人材採用支援

求人効果を期待する場合は、職場環境の良さや働きがいを伝える内容を盛り込みます。スタッフの笑顔、チームワークの良さ、研修制度の充実などを具体的に紹介します。

配布方法

ポスティング配布

一般家庭への直接配布をおこなう場合は、短時間で興味を引くキャッチコピーと分かりやすいレイアウトが重要です。受け取った方が捨てずに保管したくなるような価値ある情報を盛り込みます。

設置配布

医療機関、薬局、地域包括支援センター、公共施設などに設置する場合は、持ち帰りやすいサイズと、目を引くデザインが必要です。設置場所の環境に合わせたデザイン調整も考慮します。

営業活動での活用

ケアマネジャーや関係機関への営業時に使用する場合は、プレゼンテーション用の資料としても活用できる構成にします。詳細な情報を整理して掲載し、口頭説明の補完資料として機能するよう設計します。

よくある失敗例と回避方法

パンフレット・チラシ作成でよく見られる失敗例と、その回避方法について解説します。

失敗例1:情報を詰め込みすぎる

限られたスペースに多くの情報を盛り込もうとして、文字が小さくなり読みにくくなる失敗例です。回避方法として、伝えたい情報に優先順位をつけ、重要な情報のみに絞り込みます。詳細情報はホームページや別資料で提供し、チラシは「興味を持ってもらう」ことに特化します。

失敗例2:専門用語を多用する

介護専門用語を多用することで、一般の方には理解しにくい内容になってしまう失敗例です。専門用語は可能な限り一般的な表現に置き換え、必要な場合は簡潔な説明を併記します。「機能訓練」→「身体機能の維持・改善のための運動」のような工夫が効果的です。

失敗例3:古い情報の掲載継続

料金改定や職員の変更、サービス内容の見直しなどがあったにも関わらず、古い情報のまま配布を続けてしまう失敗例です。定期的な内容見直しと更新をおこない、常に最新情報を提供するよう管理体制を整えます。

失敗例4:デザインの統一性不足

複数のデザイナーが関わったり、部分的な修正を重ねることで、全体的な統一感が失われる失敗例です。色彩、フォント、レイアウトルールを事前に決定し、一貫したデザインガイドラインに従って制作することが重要です。

失敗例5:ターゲット設定の曖昧さ

誰に向けた情報なのかが不明確で、メッセージが伝わりにくくなる失敗例です。事前にターゲットを明確に設定し、そのターゲットが求める情報と表現方法を一貫して採用することが必要です。

まとめ

デイサービスのパンフレット・チラシは、地域での認知度向上と利用者獲得のための重要なマーケティングツールです。チラシ作成のポイントは「見やすいレイアウト」「伝わりやすいキャッチコピー」「必要な情報の明確化」「コストを抑える工夫」であり、これらの要素を組み合わせることで、効果的な集客ツールを作成できます。

Canvaなら、無料テンプレートの画像や文章を差し替えるだけなので、デザイン知識がない方でも簡単にチラシを作成できます。このような無料ツールを活用することで、限られた予算でも高品質な制作物を作成することが可能です。

重要なのは、作成して終わりではなく、配布効果を測定し、継続的な改善をおこなうことです。問い合わせ件数、見学申込数、利用開始に至った件数などを追跡し、効果の高い制作物へと進化させていくことが成功の鍵となります。

また、パンフレット・チラシは他のマーケティング活動と連携することで、より大きな効果を発揮します。ホームページ、SNS、地域イベント参加などと組み合わせた総合的な集客戦略の一環として活用することで、地域に愛され、選ばれるデイサービス事業所を目指しましょう。

効果的な制作物により、利用者満足度の向上と事業の持続的成長を実現し、地域社会に貢献できる事業運営を続けていくことが重要です。

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