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合同会社フルール

【フルール介護ステーション・佐藤社長インタビュー】

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

詳細プロフィール

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『思ったら、即行動!明るく・楽しい介護をしたかった』

Q.起業のきっかけを教えてください

 以前から介護業界に興味があり、2000年の介護保険制度開始に間に合うように、いち早く資格を取得して、介護の業界に関わりました。そんな中、八年前に左視床部脳出血にて半身不随、医師から元に戻らないと宣告されました。それでも、泣いて暮らすより笑って明るく暮らす方がいいと一生懸命リハビリを続けていたら、みるみる回復し、実働とサービス提供責任者ができるまでに戻りました。

 自分の経験を活かして、利用者様にも伝えることができた!と喜んで復職しました。しかし、当時の所長から、「佐藤さんのように、みんなが回復するわけではない。あまり希望を持たせるのは良くないんじゃないか」と言われたときに、違和感を覚えました。

 私にしか伝えられない事があり、「明るく、楽しい介護」をやろうと思ったら、自分で立ち上げるしかないと感じました。

Q.事業所名の由来を教えてください

 【フルール】はフランス語で花束の意味。

 20年前、女性のコーラスを作る際に団の名前がフルールでした。10年前からお付き合いのあるお気に入りの花屋さんの名前も、「ルー・フルール」でした。名前はいろいろ悩みましたが、「笑顔とまごころの花束を」をキャッチフレーズに、事業所の名前を決めました。笑顔だけは負けません。 

Q.経営する上で大切にしていること

 「明るく、楽しい介護」を従業員みんなで、体現していきたいと思っています。

 そのために、職員を守る事業所の体制を整えています。給与などは、処遇改善加算もしっかり取得していて、働いてくれた人には、しっかり報いられる報酬体系にして、みんなにわかるように開示しています。退職金制度も新設し、安心して働ける環境があるからこそ、「明るく、楽しい介護」ができると考えています。また、私の会社に組合を作り、組合員を増員することにより、介護業界で働く人の環境整備の改善に努めていきたいと思っています。

Q.ヘルパーさんはどんな方がいらっしゃいますか?

 いろんな方いますよ。初めは、昔の同僚が集まって広がっていきました。二度とやりたくないって思っていた人も、もう一度チャレンジしてくれたりしています。年齢は様々いらっしゃいます。最近では、69歳の方でも、資格を取りに行って働きたいとおっしゃるので、採用して頑張ってくれています。同じ仕事をしているなら時給は下げません。口コミで人が集まってくるような事業所なので、皆さん、仲がいいのも特徴ですね。入ったら長く働いてもらいたいので、永久雇用にしております。面接は、「笑顔」で選びます。(笑)

Q.これから介護の仕事を始める人へのアドバイスなどはありますか?

 これほど楽しく、素敵な仕事はないと思っています。ちょっとかじっただけで辞めちゃうなんて、勿体ないですよ。自分たちが成長させてもらえているし、いずれは自分たちも受ける側に回ることもあるので、まずは、一生懸命、ご利用者様に向き合ってほしいですね。

Q.今後の事業所の夢やビジョン、目標を教えてください

 一人でも孤独な人をなくしていきたいと思っています。

 ご利用者様のことも、ヘルパーのこともみんなで考えたい。そのためにも、地域のみんなでフォローしあって、みんなで支えていける事業所や地域でありたいです。私は、もうけを考えて仕事をしてはいないです。やっぱり、好きじゃないとできない仕事だと思いますので、一生懸命やれば、しっかり返ってくると考えています。会議後も、熱をもって話をしているヘルパーさんたちがいます。そんな方が増えれば嬉しいですね。

 あとは、ご利用者様を最期までお手伝いさせていただきたいですね。ゆくゆくは、少人数でもいいから看取りの施設などもやっていきたいと考えています。