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【黒子ケアラボ・榎社長インタビュー】

元山 ゆず香

監修者

介護福祉士

元山 ゆず香

大学を卒業後、特別養護老人ホームにて現場業務に従事。その後、福祉系大手企業に入社し、エリアマネージャーとして、施設介護事業・居宅介護事業・障害福祉サービス事業でのエリアマネジメント・行政対応を経験。また、法人本部に異動し教育部門・監査担当部門の部長を歴任。現在は全国の介護・障害福祉事業所の支援やセミナーの開催、DXO株式会社での介護関連事業の支援などを実施。

詳細プロフィール

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介護を魅力的な働き方に。                                より多くの暮らしを支える事業所に。

Q.起業のきっかけを教えてください

 前職は在宅介護の最大手の企業で勤務しており、北海道から北関東の事業推進を担当していました。故郷の秋田県から離れて過ごす中で、秋田県は「少子高齢化率日本一」、「低賃金」、「自殺者が多い」、「脳卒中罹患率が高い」など負の一番がとても多く、秋田では将来家で暮らしていくことが難しいのではないかと気になったんです。当時の訪問介護の有効求人倍率が14.75倍で、他産業と比べてもずば抜けて人手不足だったんですよね。このままではいけないと危機感を覚えて、秋田の介護を魅力ある働き方にして、「家で暮らす」をより多く支えていける会社を作りたいと思ったのがきっかけです。

 ただ、起業するのであれば普通の訪問介護とは違う強みを作りたいと考えました。そんな中、一緒に立ち上げた介護のスペシャリストの方が片道3時間160㎞離れた場所に住んでいて、それでも一緒に働くにはどうしたらよいか考えた結果、完全ICTすれば可能だと考えてICT化を前面に押し出した訪問介護事業所として設立しました。

 開業当初から有線のものを無しにして最初からICT化したことが強みになっています。ICT化しているため、リモートや直行直帰の集わない働き方が実現できており、ペーパーレスの事業運営ができています。秋田県SDGs認定も取得しました。

Q.事業所名の由来を教えてください

 利用者様に光を当てて寄り添い、裏方に徹して支えていきますという思いを込めて黒子ケアラボという名前をつけました。歌舞伎でいうと黒子が主役に光を当てるように、利用者の方の人生や生活の黒子になってもらいたいという思いが込められています。高齢の方々や障がいのある方々など介護を受ける必要がある人が住みたい場所で住めるようにサポートしていきます。

Q.経営する上で大切にしていること

 従業員をとにかく大事にしたいと考えています。ママさんが多いので、旦那さんやお子さんを大切にする一方で、自分を後回しにしてしまう傾向があります。そんなヘルパーさんたちが、楽しんで働きながら、イキイキと活躍できるように健康経営に力を入れています。セルフケアインストラクターの資格があり、日頃からセルフケア指導を行いながら、ダイエットや心身の痛みのケア、美肌ケア、よもぎ蒸しによる体質改善など、女性が好きなものを取り揃え、私が福利厚生で行っています。その結果、健康経営優良法人2021ブライト500に引き続き、健康経営優良法人2022ブライト500にも選ばれることができました。

 また、弊社では生活援助や予防の方々積極的にお受入れしています。秋田では予防を受けている事業所が少ないため、ニーズが多い現状があります。ヘルパーにあだ名をつけて、かわいがってくれているご利用者さんもいますよ。(笑)うちでは介護未経験から始める方が多いため、長いお付き合いのなかで成長させていただいています。

Q. どんなヘルパーさんがいるのか

 20代から50代のヘルパーの方々が働かれています。平均年齢が38歳なので介護事業所としては若い事業所かもしれません。ヘルパーは未経験の方が8割を占め、ダブルワークから始める方も多いです。お花屋さんやパン屋さん、事務の方、保険屋さんなど様々な分野からチャレンジされています。自分のことが大好きな状態で働いてほしいので、髪の色やネイルなど自由に働いてもらっています。髪のインナーカラーがグリーン、ピンクなどのヘルパーもいます。みなさんの個性を大切にしたいと思っています。

 「おしゃれがしたい」や「楽しみたい」という要素があれば若い人たちが介護にチャレンジしてみたいと思うのではないかと思っていて、地味な介護のイメージを変えて若い方が入りやすい環境を作りたいと考えています。

Q.今後どのような方に介護業界にチャレンジしてもらいたいか。

 どんな方でもチャレンジしてもらいたいですが、不登校の学生さんで現状なかなか社会に馴染めていない子供たちに是非チャレンジしてもらいたいです。利用者さんからすると孫やひ孫が来た感覚に近く可愛がってくださると思われますし、その学生さんにとっても誰かの役に立っているということで自信がついて外に出る一歩にできるのではないかと考えています。

 もちろん最初は長時間サービスに入るということではなく、自分が働ける短時間のサービスに入ってもらって徐々に社会復帰の一歩を踏み出せるようなサポートをしていきたいです。

Q.事業所としての今後の夢やビジョンは?

 黒子ケアラボとしては単にヘルパーを増やすのではなく、在宅で暮らす人を増やすという目標があります。そのためにまずは2022年にへルパー50名、2030年までにヘルパー150名の体制を目指します。100名のヘルパー体制で500名の方を支えることができて、150名になると750名の方々の暮らしを支えることができる試算をしているのでそこに向けて準備を進めていきます。

 エリアとしては私の思い入れが深い地域に展開をしていきたいです。秋田の次は北海道にと考えています。今までの経験の中で知り合った大好きな人たちがいる地域でより多くの人の暮らしを支えていきます。

 ICTの整備や健康経営などで働きやすさを整えると、若い人たちが関心を持ってくださいます。今はよくても、この先半年後1年後を見据えると、ICTを取り入れた働き方は外せないと思います。弊社は訪問系シフト自動マッチングシステム965の開発を依頼するなど、介護にIT化を積極的に取り入れています。